暑すぎる。寝苦しい夜は「麻」を試してほしい。
暑くて蒸れて、寝返りが多くて寝苦しい方は、「麻」を試してほしい
夏は麻
こんばんは。よくねる寝具店店主の本徳輝樹です。今日は、涼しく心地よく眠って頂きたいので「麻」の話です。
最近では、ひんやり接触冷感系寝具が流行っていますが、当店では、天然素材の「麻」をおすすめしています。麻の寝具をご購入頂いたお客様も「接触冷感系寝具から麻に変えたら、麻の方が涼しい。途中の熱のこもり感がない」と、複数の方からご感想を頂いています。
麻は見た目もいいですよね。シワがおしゃれに見えるからアイロンもいらないし、洗って干してもすぐ乾くから、ザバっと使えます。素材感ですよ、素材感がいいんです。
なぜ、麻は涼しいのか!?
それは、熱伝導率が高いからなのです。鉄に触るとヒヤっとしていますよね。あれは熱伝導率が高いからなのです。繊維の中でも熱伝導率ランキングがありまして、麻が第1位なのです。麻→レーヨン→綿→シルク→ウールという順番です。当店で、夏は麻・冬はウールの製品をおすすめしているのは、この順番が関係しているからです。
それと、麻の繊維には穴がいっぱい空いています。その穴に、湿気が吸湿され、汗が吸収されるので、いつもサラッとしています。これも「夏は麻」の理由です。
湿度の高い日本では、昔から麻を大切に使ってきた歴史があります。小千谷縮や近江縮などの着物、浴衣は苧麻(ラミー)。当店でも取扱させて頂いている蚊帳は、大麻(ヘンプ)です。
大麻というと、マリファナの良くないイメージがあるかと思いますが、実は、違います。戦前までの日本では、大麻を漁網、畳み、下駄それから蚊帳など、身近な生活用品として使っていました。
神社のしめ縄、巫女さんの衣装、横綱の綱、伊勢神宮のお札は「神宮大麻」。各地のお祭りで海水に入り身を清め行事があります。塩で身を清めて神様の前に出るという意味があるそうです。それと、もうひとつの清めが大麻です。神職の方が祓串(はらえぐし)をバサバサと振り、お清めをされますが、その祓串には紙の紙垂(しで)と大麻が付いています。
そんな日本人にとって身近な麻は、涼しいし、見た目もイイし、強く、洗ってもすぐ乾くなど、良い所だらけの繊維です。農薬を使わずともすくすく強く育ちますから、身体にも優しい素材です。
暑くて蒸れて、寝返りが多くて寝苦しい方は、「麻」の寝具を試しみてください。今より涼しく心地よく眠れるはずです。
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